クレジットカードでの買付と現金融資の双方の被害者の回想録です

①面接編

この被害者は、2022年9月に大手求人サイトのindeedからFORTUNEの求人広告に応募してバイヤーとなり、その後、FORTUNE事件に巻き込まれました。伊藤誠の側近だった宮澤源二の面接を受け、FORTUNEのバイヤーとして採用されています。伊藤誠が仕組んだバイヤー募集の面接の詳細が描かれている貴重な回想録です。

★AIによる音声読み上げ版(3分51秒)

2023年 FORTUNE事件の回想録 2 (面接編)

私は、2022年9月に大手求人サイトであるindeedから、株式会社FORTUNEの求人に応募しました。
前職の会社が倒産した為、当時の私は失業中であり、短期でできるアルバイトを探していたことが応募の動機でした。
2022年9月21日に採用担当者のAという女性よりメールで返信があり、面接日程が決まりました。
2022年10月4日に南青山にあるBase南青山というFORTUNEのオフィスで面接をしました。
当初、Tという男性が面接をする予定でしたが、急遽、予定が変更となり、宮澤源二という男性との面接になりました。
私は、履歴書の提出を求められていた為、持参した履歴書を提出し、私の現在の状況や今後についてのプランを説明しました。
その後、宮澤源二から、本題のアルバイトの内容について説明を受けました。
アルバイトの仕事の内容は、海外で時計を買付することであり、全て、FORTUNEのスタッフがサポートするので知識がゼロでも全く問題がない事、
海外への渡航費と滞在費も全てFORTUNEの負担で、慣れるまではスタッフが必ず同行する事、新人のアルバイト(バイヤー)を複数人纏めて、
宮澤源二自身が一緒に時計の買付の渡航に同行している事などが伝えられました。

また、時計の購入は、自分自身のクレジットカードを利用して時計を購入すること、購入した時計は日本に持ち帰るとのこと、
税関手続きについてもスタッフが説明をして必ずサポートするので問題ない事が伝えられました。
海外での時計の買付に慣れてきたバイヤーは、時計が本物かどうかの見分け方や買い付け方を教わり、1人で渡航しているという話も聞きました。

クレジットカードの限度額は、最低500万円で、500万円あれば、バイヤーとして仕事ができるように全面的にサポートするので安心してくださいということを言われました。
私は、宮澤源二の話を聞いているうちにいくつか疑問がわいてきたので、質問をしました。

質問1
どうして自分自身のクレジットカードを利用する必要があるのですか?

宮澤源二の回答
・アルバイトは、個人事業主としての委託契約となる為、皆さんご自身のカードを利用していただくことになる。
・一人前のバイヤーになると自分の好きなタイミングで、1人で海外渡航して、買付を行い商品を卸す事になる
・毎月何度も海外渡航している人はビジネスクラスで優雅に渡航し、マイルもポイントも貯まり放題で、年収2千万以上稼いでいる人もいる
・時計だけでなくアパレル等の服の買い付けをして、他の会社で掛け持ちでバイヤーをしている人もいる

質問2
いつ商品代金が支払われるのか?

宮澤源二の回答
・商品を受け取ってからカードの支払日の前日までにはきちんと支払われる

その他、いくつかの質問や疑問点を聞いたのち、LINEを交換して、次回、海外渡航できる日程や手順についてはLINEで連絡をする旨に同意し、面接は終了した。

以上

② 初渡航編

面接編の続編です。伊藤誠の側近だった宮澤源二の面接を受け、FORTUNEのバイヤーとして採用され、すぐにタイに渡航しています。タイでの金の買付と換金スキームの詳細が描かれている貴重な回想録です。

★AIによる音声読み上げ版(10分42秒)

2023年 FORTUNE事件の回想録 2 (初渡航編)

1. バイヤー内定
2022年10月4日の面接が終わり、合否連絡という形式ばったものはなく、即日、バイヤー採用となりました。
その場で面接担当者の宮澤源二とLINEを交換しました。
私のスケジュールを伝えたところ、私の最初の渡航は 2022年10月15日と決定されました。
時計の購入方法は国によって異なり、また、いろいろなパターンがあるが、現地で社員やベテランバイヤーがサポートするので安心して欲しいということでした。
また、時計の買付にあたり、売買契約書がある事を伝えられ、事前にLINEでその売買契約書が送付されてきました。
売買契約書は、委託契約のようになっており、不明瞭な点がいくつかあった為、詳しく内容を尋ねました。
フォーチュンの社員のTという人間から、全て、詳しく回答がなされました。
渡航先については、コロナ渦がまだ完全に開けていないという事から、海外渡航の規制があまり厳しくないタイになると伝えられました。
そして、宮澤源二から、タイのバンコク行きの航空券とホテルの予約確認書がPDFで送付されてきました。
売買契約書については、タイへの渡航の当日にFORTUNEの管理職の人間が成田空港に持って来てお渡しするとのことでした。

2.成田空港
私は、2022年10月15日の最初の渡航の当日、成田空港で成澤一仁という人間と待ち合わせになりました。
成田空港には、私のほかに、当日、一緒にタイへ渡航するバイヤーが2名、おられました。
私と宮澤源二を含めた 4名が一緒にタイのバンコクに渡航することになりました。
その後、私たちは、成田空港で軽い軽食を取りました。
朝食を取っていると、FORTUNEのゼネラルマネージャーの中野正人という男性が現れました。
私たちは売買契約書に署名、捺印し、一部を中野正人に手渡しました。
中野正人と成澤一仁は、契約書を取りに来ただけで、バンコクへは行かないということでした。
私と宮澤源二を含めた 4名は成田空港からタイの首都バンコクへと旅立ちました。
中野正人が偽名であり、本名は伊藤誠であることを知ったのは、2023年11月末のFORTUNE事件が発覚してからのことでした。

3.バンコク
タイのバンコクには、現地時間の夕方頃に到着しました。
空港で日本円を少しタイの現地通貨であるバーツに換金し、そのままホテルへ直行しました。
宿泊先のホテルは、バンコクの中心地にあり、比較的、良いホテルでした。
私たちは、ホテルにチェックインした後、バンコクでは有名なクルーズ船に乗り、4名全員で夕食をとりました。
そして、翌日は早朝7:00に、朝食のとれるホテルロビーで待ち合わせとなりました。
翌朝、ホテルロビーへ行くと、前泊していた別の4名のバイヤーが既に朝食をとっていました。
私達は、そこに合流して、朝食を食べながら、今日の移動方法と予定を確認しました。
また、バイヤーは、自己紹介やバイヤー歴について、会話しました。
前泊していた4名のバイヤーの話によると、タイでの買付は、まず、クレジットカードで金を購入して、
その金を現金(タイのバーツ)に換金し、その現金で時計を購入するというものでした。
どうして、クレジットカードで金を購入し、その金をタイバーツの現金に換えて、時計を購入するか確認をしたところ、
タイのバーツで購入した方がディスカウントが出来て、金を安くで購入できることと、クレジットカードのショッピング枠が
少ない人でも数名分の現金を合算して、良い時計を仕入れることができるからという回答でした。
そうこうしていると、成田空港で会った、フォーチュンのゼネラルマネージャーの中野正人からLINEで指示がきました。
朝8時過ぎには金の買付場所へ到着するようにとのことでした。
金のお店の開店は朝9時であるが、非常に混雑するため、並んで待っているようにとの指示でした。

4.金(ゴールド)の買付
朝食を済ませ、私たちバイヤー一同は、電車で金のお店があるチャイナタウンへ向かいました。
金のお店は、Wat mangon station(ワットマンコン駅)の1番出口を出て、徒歩で数分のチャイナタウンにある和成興大金行有限会社(Hua Seng Heng Goldsmith)というお店でした。
宮澤源二と私、バイヤー5名は、順番にクレジットカードで金を購入していきました。
W さんは、前泊で既に金の買付業務は完了しているが、タイ語が話せる為、現地サポートという事で一緒に同行しました。
私たちは、順番にクレジットカードのショッピング枠の金額を伝えていきました。
仮にクレジットカードのショッピング枠が200万円であれば、その金額から、クレジットカード利用手数料を引いた、
95%掛けのバーツの金額を店員に伝えて、金を購入していきました。
1人ずつ、金の買付を終えると、都度、日本にいる中野正人にLINEで購入金額を報告しました。
Y さんは、ショッピング枠の金額が低いクレジットカードが10枚程あり、換金までに、かなりの時間を要していました。
宮澤源二を含め、6名全員が金を購入し終えたのが、現地時間で13時過ぎでした。
その後、今度は、そのお店で購入した金をそのままタイのバーツへ換金しました。
サポート役の宮澤源二は、全員分のタイのバーツの現金をボストンバックに入れて、回収していきました。
宮澤源二は、そのタイのバーツの現金で、代表者として時計を買い付けに行くとの事でした。

5.時計の買付
ショッピング枠が余ったクレジットカードや、金のお店では利用できなかったクレジットカードで、
IWC の時計店に行って、中野正人が指定した時計を購入するように、中野正人からLINEで指示がありました。
中野正人からLINEで指示された時計店は、バンコクの中心街のサイアムパラゴンというデパートの中にある IWCの時計店でした。
私を含めた 5人のバイヤーは、電車で IWC の時計店に向かいました。
IWCの店舗に到着したのは、15時頃でした。
中野正人からの指示で、デパートでも値引きをしてくれるので、ディスカウントしてもらえるか聞くようにとの指示がありました。
バイヤー5名で 3本のIWCの時計を購入するのですが、それぞれのクレジットカードのショッピング枠の残額がバラバラであることや時計1本につき、3枚までしかクレジットカードを利用できないことから、5名のクレジットカードの残額を計算して買い付けることはパズルのような作業でした。
また、Yさんのクレジットカードが突然の利用停止や、各バイヤーが把握していたショッピング枠の限度額が違うことが判明したなどの
トラブルがあり、時計3本を購入できたのは、夜の20時過ぎでした。
ランチのための休憩もなく、トイレに行ったり、水を飲む時間ぐらいしか休憩は取れず、全員が疲労困憊でした。
特に女性のバイヤーは皆、疲れ果てていた為、一緒に遅い夕食をとり、ホテルに戻りました。

6.タイからの帰国
IWCで買い付けた時計は、中野正人からの指示により、私が代表として持ち帰る事になりました。
FORUTNEから、日本の税関で支払う消費税に相当する金額が、私の銀行口座に振り込まれました。
私達は、2022年10月18日の飛行機でバンコクから成田空港に帰国しました。
通常の買い物と同様に、タイではタックスリファウンドの申請を行い、消費税還付を受けました。
成田空港に到着してからは、税関で関税手続きを行う為、購入した時計や領収書などを提示し、
税関の近くにあるATMで現金をおろして、税関職員からの指示があった金額を納付し、税関手続きが終わりました。
私達は成田空港を出ると、中野正人から指示された上野に向かいました。
上野につくと椿屋珈琲店で中野正人と待ち合わせをしました。
中野正人に時計を渡したあと、現物の確認がありました。
その後、面接時に言われた通り、クレジットカードの決済金額合計の5%の金額を報酬として受け取りました。
全て終了したのは、到着日の夜21時頃でした。
私は、かなり疲労困憊したものの、実際に正規店で時計を購入し、税関手続きを終えて、その報酬を受け取る一連の流れがあり、
特に怪しさは覚えませんでした。
バンコクに到着してからも、中野正人からLINEで細かく指示があり、フルサポートはしてもらえているようには感じました。
また、疑問点などを聞いても、すぐに回答が来て丁寧な印象を持ちました。

以上、

③ 2回目の海外渡航&現金融資編

面接編、初渡航編の続編です。2回目の海外渡航と現金融資についての詳細が描かれている貴重な回想録です。2022年から2023年初めのバイヤーの渡航先は、主としてタイのバンコクであり、クレジットカード決済の対象は金であったことが分かります。

★AIによる音声読み上げ版(6分45秒)

FORTUNE 事件の被害者の回想録 2 (2回目のバンコク渡航&現金融資編)

1. 2回目の海外渡航(タイ)

1回目のタイへの渡航の際は、現地で合流した過去に渡航歴が何度かあるバイヤーから情報を収集し、現状は新型コロナウイルスの影響で、入国がしやすいタイが買い付けのメインである事を聞きました。
また、「クレジットカードの決済代金は本当にきちんと支払われるのか?」と確認したところ、全員が首をそろえてうなづき、きちんと清算されるとのことでした。
中野正人(伊藤誠)の話では、新型コロナウイルスの流行の前はタイだけではなく、他国にも買付に行っており、シンガポール、香港、ドバイ、アメリカでも買付は可能であるとのことでした。
中野正人(伊藤誠)やバイヤーの話を聞いている限り、海外で時計を購入し、帰国時に消費税も支払い、違法性は無いと判断した為、私は、2023年1月にタイのバンコクへ2回目の渡航をしました。

私は、現地で数名のバイヤーと合流し、初回と同様に金のお店で金を購入し、すぐに同店舗内でタイのバーツへ換金しました。
そして、現地で合流していたバイヤーに換金した現金を渡しました。現金を受け取ったバイヤーは、その後、すぐに日本へ帰国するとのことでした。
バイヤーの話によると、そのバイヤーは全員分の現金を日本に一旦持ち帰り、中野正人(伊藤誠)へ手渡し、中野正人(伊藤誠)は、その現金を香港に持って行き、香港でロレックスを買付すると言うことでした。

中野正人(伊藤誠)によると、タイには、なかなかロレックスなどの高級時計が無いが、香港であれば、かなりのロレックスが豊富にあるので仕入れられるとのことでした。
私の2回目の渡航は、バンコクで時計の買付はせず、金の購入とタイのバーツへの換金を行い、他のバイヤーにその現金を預けることで完了しました。翌日、日本に帰国しました。
帰国後は、すぐに、中野正人(伊藤誠)から
「今回どうだったか?」
「何かトラブルは無かったか?」という連絡が入りました。
中野正人(伊藤誠)がとても気を遣ってくれているように感じました。
私が決済できなかったクレジットカードがいくつかあった事を伝えると、「次回はクレジットカードのセキュリティを渡航前に解除してもらうように事前に電話をして伝えておくのが良い」と言われました。
また、「次回は香港でも良いので、次回渡航の日程を教えて欲しい」、「今は、かなりバイヤーが増えてきている。」と言われました。

私の現在の状況としては、今は就職活動中であり、また、病気の治療等もある為、いつ行けるかが分からない事、また、その為に自由に比較的融通が利くアルバイトとして選択していると言う事を伝えました。
すると、中野正人(伊藤誠)から、海外渡航できない人は、現金を預けている人が数名いると言う事を聞きました。
現金の預け入れについては、海外渡航ができない人向けで、フォーチュンが代わりにその現金を預かって、
他のバイヤーの渡航時等に預けて、一緒に買付をしてもらうと言う事で、名目としては投資という形に当てはまると言われました。
サイクルとしては月末締めで預かった現金は、翌月の15日以降に、預入した現金の総額の6%が報酬として支払われるということでした。
また、その現金を返金して欲しいと言う場合は、同様に申告があってから月末締めで、翌月末には返却可能であると言う事を聞きました。
報酬分が渡航して買付する場合より高いため、その違いを尋ねると、現金の預け入れは海外への渡航費用と宿泊費用がかからないため現金融資の方を6%にしていると言う事でした。
私は、就職活動も並行して行っているため、いつ渡航できるか分からない事情があり、現金融資についても少し考えてみるという回答をして
中野正人(伊藤誠)との会話を終えました。

2. 現金融資(伊藤誠への現金預入)

私は、バンコクへの2回目の渡航以降、現金融資について改めて考えていました。
自分自身が渡航して買い付けるのではなく、現金を預けることで報酬も元本の6%をもらえるのであれば、預ける方が楽であると考えました。
そこで、私は、500万円を投資として、フォーチュンに預けることに決めました。
私は、まだ、2回目渡航の報酬を受け取っていなかった事もあり、中野正人(伊藤誠)に前回の報酬を受け取りに行きたい事と、現金を預け入れしたい事を伝え、アポイントを取りました。

私は、2023年2月10日外苑前にあるドトールコーヒーで伊藤と待ち合わせをしました。
その日は、雨と風も強く、かなり寒い日でした。
外苑前のドトールコーヒーは、1階が混んでいたので、2階へ上がり、店内の席を確保しました。
私は中野正人(伊藤誠)から、2回目のバンコクの報酬を受け取り、そして、現金500万円を中野正人(伊藤誠)に手渡しました。
中野正人(伊藤誠)から、最近のバイヤーの動向について、人がどんどん増えて来てかなりの人数になってきた事、
また、現地でのエピソードや他のバイヤーについて、話を聞きました。
そして、中野正人(伊藤誠)から、「現金の預け入れについての契約は、次回以降にもお会いする事があるので、
その際に投資という事で契約書を交わしましょう」という話があり、私はそれに合意して解散しました。

以上、

④ 3回目の海外渡航・香港編

「面接編」、「初渡航編」、「2回目の海外渡航&現金融資編」の続編です。1回目、2回目の海外渡航はタイのバンコクでの金の買付でしたが、3回目は香港に渡航し、クレジットカードで時計を買い付けしております。香港の時計店は、やはり Swiss Watches とPrinceでした。

★AIによる音声読み上げ版(4分39秒)

FORTUNE 事件の被害者の回想録 2 (3回目の海外渡航(香港))

私は、中野正人(伊藤誠)と何度か面会し会話をしているうちに、フォーチュンという会社を動かしているのは、
社長の小田麻乃氏ではなく、中野正人(伊藤誠)だと確信しました。
もちろん、私は、あくまでもアルバイトなので、社長の小田麻乃氏と面識が無いのは当然のことと考えていました。
宮澤源二との面接の際に、フォーチュンには社員も居ると聞いていましたが、具体的にバイヤーに指示をだしているのは、
全て、中野正人(伊藤誠)であった為、中野正人(伊藤誠)は、フォーチュンの幹部の人間と考えて間違いないと理解していました。

2回目の海外渡航のあと、次の買付の日程について、中野正人(伊藤誠)とLINEでやり取りをしていました。
中野正人(伊藤誠)によると、最近、香港では新型コロナウイルスの規制がだいぶ緩和されてきていて、
日本からは、PCR検査なしに香港まで渡航が出来るとのことでした。
日本への帰国時の際も、香港での入国の際にPCR検査をして、そのときの証明書を日本に持ち帰れば、日本に入国できると聞きました。
中野正人(伊藤誠)から、香港の方が、時計の在庫が豊富であるため、香港にも買付に行って欲しいと言われました。
タイよりも香港の方が日本と近いため、私は、渡航時間が短い方がメリットがあると感じ、香港に行く事を決めました。

私は、2023年3月15日に、3回目の買付のための海外渡航として香港に行きました。
香港までの航空券やホテルは、中野正人(伊藤誠)が準備し、PDFでバウチャーが共有されました。
香港国際空港に到着後、他のバイヤーと香港国際空港で待ち合わせをし、空港から香港市内に連れて行ってもらい、
予約されていたホテルへチェックインしました。
ホテルは香港の中心街の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にあるホリディイン ゴールデンマイルというホテルでした。
その後、ケリーというアジア人の女性が合流しました。
ケリーという女性は香港人で香港在住であり、広東語が話せる為、香港での通訳やバイヤーのサポート、時計店での交渉等を担当しているとの事でした。
ケリーの本名は、海老根リリーであり、中野ブロードウェイG.GATE事件でも共謀者であったことは、FORTUNE事件後に知りました。
私たちは、ケリーに連れて行かれ、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にあるスイスウォッチという時計店で時計の買付を行いました。
スイスウオッチは、かなり間口が狭く、小さなお店でした。ロレックスの時計ばかりが店頭のショーケースに並べてられていました。
スイスウオッチの近隣にも同じ様な時計屋が沢山並んでおり、香港は時計の買付にはベストな場所だと感じました。
スイスウオッチでは、バイヤーがクレジットカードで時計を購入し、一旦、ケリーが預かり、後ほど中野正人(伊藤誠)にまとめて渡すことになると聞きました。
その後、私はケリーに連れられて、香港島のCauseway Bay のプリンスという時計店へ行き、ここでもクレジットカードで時計を購入しました。
他のバイヤーは、買い付けに慣れていて、自分達だけで指示された時計店で時計を購入しており、休暇も兼ねて少し滞在を延長しているとのことでした。私は、他のバイヤーとタクシーで約20分ほどの海鮮料理のお店に行きました。
その後、中野正人(伊藤誠)が合流し、一緒に食事をしました。
伊勢海老や鮑、ホタテなどの食材をその場で調理してくれる有名なお店だとのことでした。
中野正人(伊藤誠)は自分自身で持参している醤油とわさびをテーブルに置いて、複数のバイヤーに振る舞っていました。
その後、私は、タクシーでホテルへ戻り、翌日の便で帰国した。
報酬については、帰国後に中野正人(伊藤誠)とスケジュールを調整して、喫茶店などで受け取ることになりました。

以上

朝日新聞デジタル
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