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伊藤誠(ロレックス買付詐欺首謀者)
1990年代からの海外渡航、ロレックス買付、クレジットカード決済に絡む詐欺の首謀者。たくさんの人が伊藤誠に騙されて自己破産、債務整理に追い込まれてきました。しかし、伊藤誠は一度も日本国内で立件されておりません。
氏名 | 伊藤誠 |
生年月日 | 昭和34年12月29日(1959年12月29日) |
年齢 | 65歳 |
住所(住民票の登録) |
151-0053 |
本籍 | 東京都渋谷区松濤一丁目10番 |
出生地 | 東京都墨田区 |
父 | 伊藤光郎 |
母 | 伊藤ヨネ |
続柄 | 長男 |
婚姻日 | 平成14年12月2日 |
配偶者 | ドーモン・ラダー |
配偶者の国籍 | タイ |
配偶者のタイ国民身分証明書番号 | 3-1205-00078-00-2 |
子の氏名 | 伊藤** (ドーモン・**) |
子の生年月日 | 平成**年**月**日 |
子の続柄 | ** |
出生地 | タイ国 チョンブリー県パナッ二コム群グッドコーン町 |
伊藤誠の人間性
多数の被害者の証言から、伊藤誠の人間性を纏めました。
1 | 極めて冷酷。これ以上ないと思えるほどの冷酷な人間性。 |
2 | 虚言癖。この男の発言はすべて嘘だと考えた方がよい。虚言もあらかじめ練られていることが多い。 |
3 | 社会常識がまったくない。 |
4 | 目的は常に金。金のためには手段を選ばない。金のために平気で多くの人を自己破産に追い込む。 |
5 | 正確や表情の二面性。笑顔を絶やさず、下手に出て言葉巧みにバイヤーを引き付けるが、内心は常に冷酷であり、計画的にバイヤーをはめ込んで、高額クレジットカード決済に持ち込むことを考えている。 |
6 | 話上手。言葉巧みに話を持ち掛け、無償の海外渡航や食事での接待などで信頼を得ていく。 |
7 | 体力がある。63歳とは思えない体力でFORTUNEバイヤーを回し、事件を起こしている。 |
8 | ギャンブルが好き。競馬、麻雀。 |
9 | 無類の女好き。特に若い女性を好む。 |
10 | マッサージが好き。2時間、3時間コースはざら。 |
伊藤誠によるロレックス詐欺事件
年 | 伊藤誠によるロレックス詐欺事件 |
2006年 | タイ事件 推定6,000万円(新聞報道) →実際には、1億円から2億円だろうと推定されている。 |
2007年 | マカオ事件 推定5億円、被害者100人超 |
2016年 | 株式会社BEST BUYERS 時代にクレジットカード会社の調査で被害の申告があった |
2018年から2019年 | 中野ブロードウェイGGATE事件 推定10億円、被害者100人超 |
2022年から2023年 | フォーチュン事件 推定10億円、被害者60人前後 |
伊藤誠がこれまで逮捕されなかった理由
伊藤誠は 2006年のタイ事件からこれまで一度も立件・逮捕されていません。考えられる理由は以下の通りです。まさに法の網の目を搔い潜る狡猾なプロの詐欺師と言えます。記録が確認できるのは2006年のタイ事件からですが、1990年代から同じ手口で詐欺事件を起こしてきたことが知られております。
1 | 海外で発生した詐欺事件であり、日本の警察の捜査権が及ばなかった |
2 | 犯人引き渡し条約がない国であった(タイ) |
3 | 一定期間、バイヤーに報酬が支払われていて、詐欺ではなく債務不履行と判断された(タイ・マカオ事件) |
4 | 類似の事件や判例がなかった。 |
伊藤誠の記録
年月日 | 記録 |
2004年 | FLASHY COLORS 株式会社を設立し、代表取締役。 |
2006年から2007年 | FLASHY COLORSを使ってタイ、マカオ事件を起こしている。 |
2006年 | タイ事件。「タイに行き、クレジットカードで立て替えて払いでブランド品を買うだけ」と言うような宣伝でバイヤーを集めて資金を持ち逃げしている。被害金額は6,000万円。新聞の折り込み広告でバイヤー募集。 |
2007年 |
マカオ事件。タイ事件と同様のスキームで5億円の詐欺事件。被害者100人前後。共謀者は鬼頭理恵、近藤和禎。 |
マカオ事件のあと、部下を使って、ソウルでも同様の事件を起こしていたとの記録が残っている。詳細は不明。 |
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2009年9月 | タイ警察を経て、インターポールから国際指名手配。 |
タイとの間で「犯罪人引渡条約」が締結されていなかったことが原因か、千葉県警は立件しなかった。 | |
~2014年 | ドーモン・ラダーを清算人として、FLASHY COLORS株式会社を抹消登記している。 |
2015年10月28日 | 東京都墨田区に株式会社BEST BUYER’S を設立。代表取締役。 |
2016年 | クレジットカード会社の記録に伊藤誠による詐欺被害の記録が残っている。 |
2017年2月27日 | 栗原愛子氏を代表取締役に据えて、東京都渋谷区に株式会社G.GATEを設立。本社はノア渋谷パート2。 |
2018年から2019年 | 中野ブロードウェイG.GATE事件を起こしている。被害金額は推定10億円。被害者100人超。 |
2019年1月11日 | 米国ハワイ州に Red Clip Inc を設立。CEO就任。 |
2021年5月17日 | 小田麻乃氏を代表取締役に据えて、渋谷区代々木に株式会社フォーチュン設立。 |
2022年から2023年 | フォーチュンで詐欺事件を起こしている。被害金額は推定10億円。被害者は60人前後。 |
インターポールから国際指名手配(2009年9月8日)
2009年9月にインターポールから国際指名手配されたが、千葉県警は立件を見送り。以後、2016 BEST BUYER’S, 2019 G.GATE, 2023 FORTUNE と悲劇的なロレックス買付詐欺被害が続いている。
新聞記事の警告も虚しく、警察の立件なく被害拡大
産経新聞、共同通信、千葉日報が伊藤誠の野放しを警告していたが、警視庁の立件はなく放置され、以後、2016 BEST BUYER’S, 2019 G.GATE, 2023 FORTUNE と悲劇的なロレックス買付詐欺被害が続いている。
産経新聞(2009年11月22日)
■タイでブランド品買わせ詐欺容疑 国際手配男『野放し』
日本で二〇〇六年、ブランド品をタイで買い付けるアルバイトを募り、渡航した人にブランド品の立て替え代金や報酬を支払わなかったとして、タイ警察は、詐欺の疑いで、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて日本人の男性を国際手配した。
ところが、日本とタイは犯罪人引渡条約を締結していないため、日本の警察は男性が国内にいたとしても拘束できず、被害を訴える人たちは「なぜ野放しなのか理解できない」と憤っている。
タイ警察に被害を届けた人やその弁護士によると、男性は〇六年「タイに行き、クレジットカードで立て替え払いし、ブランド品を買うだけ」「旅行気分で稼げる」などと新聞の折り込み広告でアルバイトを募集。応募した複数の日本人を連れてタイに旅行し、現地で買わせた高級時計を受け取ったが、立て替え代金など約六千万円を払わず、だまし取った疑いが持たれている。
バイトの募集は男性が経営していた「FLASHY COLORS」という会社名義だった。
タイ警察は男性の逮捕状を取り、今年九月に国際手配。ICPOはインターネット上で「WANTED」として、男性の写真と氏名を掲示している。タイ警察は日本の警察とも情報交換しているという。しかし、警察庁は取材に「一般論として法的に日本人は引き渡せない。タイと日本は犯罪人引渡条約を結んでおらず、身柄拘束の請求があったとしても拘束できない」と回答した。
一方、被害を訴える人は千葉県警などにも相談したが、千葉県警捜査二課は「現時点で詐欺罪の立証は困難と判断している。ただ捜査は終わっていない。新たな事実次第で進展の可能性はある」としている。被害を訴える一人は「国際手配されたのに、まるで警察に守られているようだ。被害者はどうすればいいのか」と話す。
別の弁護士によると、男性が経営する会社は〇七年、同様に百人近くにマカオでブランド品を買い付けさせたが、約五億円が未払いになり、返還訴訟も起こっている。
男性は所在不明で、訴訟代理人の弁護士を通じて取材を申し入れたが、応じていない。
共同通信(2009年11月21日)
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条約なく詐欺容疑者「野放し」 タイ警察、国際手配したが
日本で2006年、ブランド品をタイで買い付けるアルバイトを募り、渡航した人にブランド品の立て替え代金や報酬を支払わなかったとして、タイ警察は21日までに詐欺の疑いで、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて日本人の男性を国際手配した。
ところが、日本とタイは犯罪人引渡条約を締結していないため、日本の警察は男性が国内にいたとしても拘束できず、被害を訴える人たちは「なぜ野放しなのか理解できない」と憤っている。
タイ警察に被害を届けた人やその弁護士によると、男性は06年「タイに行き、クレジットカードで立て替え払いし、ブランド品を買うだけ」「旅行気分で稼げる」などと新聞の折り込み広告でアルバイトを募集。応募した複数の日本人を連れてタイに旅行し、現地で買わせた高級時計を受け取ったが、立て替え代金など約6千万円を払わず、だまし取った疑いが持たれている。
タイ警察は男性の逮捕状を取り、今年9月に国際手配。ICPOはインターネット上で「WANTED」として、男性の写真と氏名を掲示している。タイ警察は日本の警察とも情報交換しているという。 2009/11/21 18:06 【共同通信】